第448話彼女は自分がそんなに大胆になるとは思っていなかった

「わかった。段取りはこっちでつける。ダニエルに気づかれないよう、エメラルド・シティまで安全に行けるようにしてやる」

婚約の話をヴェーダが口にした途端、アクセルの目は氷のように冷えきった。その冷気は電話越しにさえ伝わってくるほどだった。

それでも彼は、安心させるような言葉を並べた。そのせいでヴェーダは、いまの寒気は気のせいだったのかもしれないと一瞬思ってしまう。

「わかった。ありがとう。待ってる」

ヴェーダは電話を切ると、急いで父に助けを求めに行った。

だが、誰が手を貸してくれるのかは告げず、ただ「力のある人」だと言うだけだった。

ソレンとしては、ヴェーダを国外へ追いやることなくこの...

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